nanacoによる税金のクレジットカード払いのメリット・デメリット

ここでは、nanaco(ナナコ)による税金払いのメリット・デメリットを紹介します。

その前に、「nanacoを使って、どうやって税金をクレジットカード払いするのか?」を確認しておきましょう。

なお、手っ取り早く、nanacoクレジットチャージでポイントが貯まるクレジットカードが知りたい方は、以下の目次から該当箇所に飛んでください。

さて、「nanacoを使って、どうやって税金をクレジットカード払いするのか?」です。

コンビニ代金収納イメージ

我々納税者は、直接、国税局や地方自治体・税務署の窓口に赴かなくても、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、サークルKサンクス、ミニストップを始めとしたコンビニを介して、間接的に税金を納めることができます。国、地方自治体はコンビニを税金徴収の窓口としているわけです。同様のことは、公共料金、ネットショッピングの支払代金の決済でも行われており、総称して「代金収納サービス」と呼ばれています。

さて、納税者は税金の払込票をコンビニに持参して、支払うわけですが、支払手段は原則「現金」です。「クレジットカード」は使えません。しかし、セブンイレブンのみ「現金」のほかに「nanaco電子マネー」での支払いを受け付けています。数あるコンビニの中で、セブンイレブンのみ電子マネーによる代金収納を受け付けている点がポイントとなります。

nanacoのバリューの入金(チャージ)には一部のクレジットカードを利用することができます。

一部のクレジットカードを使って、nanacoにバリューを入金(チャージ)し、そのnanaco電子マネーを使い、セブンイレブンで税金を支払えば間接的に税金のクレジットカード払いができるということです。

あとで詳しく解説いたしますが、nanacoへのクレジットカードによる入金=「nanacoクレジットチャージ」でポイントが付くかどうかが最大の問題となります。

「nanacoクレジットチャージ」のためのクレジットカードの事前登録と本人認証

nanacoクレジットチャージ画像

以下に掲げるのが、「nanacoクレジットチャージ」に利用できるクレジットカードです。しかし、その全てが「nanacoクレジットチャージ」に利用でき、且つ、ポイントが付くわけではありません

  • セブンカード/アイワイカード
  • ミレニアムカード セゾン/クラブ・オンカード セゾン
  • JCBマークの付いたカード(イオンカードは例外的に対象外
  • セゾンマークの付いたカード
  • UCマークの付いたカード
  • 三井住友カード株式会社が発行しているカード
  • VJAグループが発行しているカード
  • ジャックスのロゴマークジャックスロゴ画像がカードの表面または裏面に付いているカード
  • エヌ・ティ・ティ・ドコモが発行しているdカード(旧DCMX)
  • 株式会社ゆうちょ銀行が発行しているカード
  • 三菱UFJニコスが発行しているMUFGカード、JALカード(DCカード)、UFJカード、NICOSカード
    ※MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードは対象外
  • セディナカード
    ※セディナクオークカードは対象外
  • OMCカード
  • ライフカード
  • NTTグループカード
  • オリコカード

nanacoカード/nanacoモバイルにクレジットカードを「事前登録」

以上の16種類のカードを使って、nanacoクレジットチャージを行うためには、nanacoサイト( http://www.nanaco-net.jp/ )の会員メニューまたはnanacoアプリからクレジットカードを「事前登録」する必要があります。

「このカードを以後、nanacoクレジットチャージに使いますよ」という登録ですね。

「事前登録」は、nanacoカードの場合、カードの新規発行日から10日後の朝6時以降、nanacoモバイルの場合、新規入会・機種変更から4日後の朝6時以降から可能となります。

「事前登録」の際に、「本人認証サービス」のパスワード入力が必要

本人認証サービス加盟店画像

nanacoカード/nanacoモバイルにクレジットカードを「事前登録」する際には、3Dセキュア技術を利用した「本人認証サービス」による本人確認が求められます。第三者による不正使用を未然に防ぐためです。

JCBブランドのカードを「事前登録」する場合にはJ/Secureの、VisaブランドのカードではVerified by VISAの、MasterCardブランドのカードではMasterCard SecureCodeの、アメリカン・エキスプレスブランドではAmerican Express Safekeyの、それぞれ認証を受ける必要があリます。

カード会社によって「本人認証サービス」のパスワードの扱いは異なる

各クレジットカードの本人認証サービス対応状況もまちまちで、シティカードやダイナースクラブカードのように未対応のところもあれば、「WEBサービスのパスワード=本人認証パスワード」と共通化しているところ、別途登録する必要があるところもあります。

では、具体的にnanacoクレジットチャージの「事前登録」の認証時に求められるパスワードは何か?

例えば、P-one Wizなら、ポケットカードのオンラインサービス「ネットカウンター」のパスワードになります。事前にネットカウンターから「本人認証サービス」への登録が必要です。

楽天カードの場合、「e-NAVI」の「サービス登録状況」からで独自の本人認証サービスのパスワードを設定する必要があります。「e-NAVI」と同一のパスワードを設定することもできますし、別個のものを用意しても構いません。

Yahoo! JAPANカードも同様にオンラインサービス「カード会員サービス」から、本人認証サービスの登録とパスワードの設定をしなければいけません。

リクルートカード(JCB)・リクルートカードプラスなら「MyJCB」、リクルートカード(Visa)なら「MUFGカードWEBサービス」、ライフカードなら「LIFE-Web Desk」、漢方スタイルクラブカードなら「インターコムクラブ」のログインパスワードになります。各クレジットカードの「WEBサービスのパスワード=本人認証パスワード」ということですね。auじぶんcardセゾン、SoftBankカードなども同様に「Netアンサー」のものになりますが、これらセゾンカードについては事前にNetアンサーの「セキュリティ関連」より本人認証サービス利用の申込をしておく必要があります。各カード事の本人認証パスワードについては以下の比較表でご確認ください

この「事前登録」完了後、24時間経過後から「nanacoクレジットチャージ」の申し込みが可能となります。

※一度登録したクレジットカードの解約、及び、他のカードへの変更は、翌日の朝6時以降から可能となります。

先ほど、nanacoクレジットチャージに利用できるクレジットカードを紹介しましたが、この内、セブンカード/アイワイカード(セブンカード・プラスを除く)、ミレニアムカード セゾン/クラブ・オンカード セゾン、三井住友カード、(漢方スタイルクラブカードを除く)ジャックスカード、dカード(旧DCMX)、JP BANKカードなどでnanacoクレジットチャージをして、間接的に税金をクレジットカード払いしたとしても意味がありません。なぜかというと、これらのカードでnanacoチャージしてもポイントが付かないからです。

「nanacoクレジットチャージ」でポイントが貯まるカード一覧

管理人の調査では、以下のクレジットカードが、「nanacoクレジットチャージ」でポイントが貯まるクレジットカードです。

還元率が高いP-one WizリクルートカードVISA/JCB)、リクルートカードプラス(新規会員募集終了)、楽天カードYahoo! JAPANカードで「nanacoクレジットチャージ」するのが最もお得です。なお、楽天カード(VISA/MasterCard/JCB)とリクルートカード(VISA)は楽天Edyチャージでもポイントが貯まります。

注意していただきたいのは、国際ブランドの選択です。下に記載の国際ブランドを選択した場合のみ「nanacoクレジットチャージ」でポイント付与対象となります。

例えば、P-one Wiz、楽天カード、Yahoo! JAPANカード、ライフカード<年会費無料>は、JCBブランド、Visaブランド、MasterCardブランドの3種類から選択できますが、Visaブランド、MasterCardブランドを選んだ場合、「nanacoクレジットチャージ」はポイント付与対象外になってしまいます。JCBブランドのみポイントが貯まります。

同様に、リクルートカード、漢方スタイルクラブカードもVisaブランド選択時はポイント付与対象外でしたが、リクルートカードを発行する三菱UFJニコス株式会社、及び、漢方スタイルクラブカードを発行する株式会社ジャックスと、nanaco(ナナコ)を運営する株式会社セブン・カードサービスの提携により、Visaブランドでもポイント付与対象となったという経緯があります。

デザイン名称国際ブランド年会費(税抜) 還元率 本人認証パスワード
P-one Wiz券面画像 P-one Wiz JCB 永年無料 1.5% ネットカウンター
リクルートカード券面画像 リクルートカード
※新規入会&初回利用&携帯電話料金決済(※1)で最大6,000円分相当ポイントプレゼント!(~2016年3月29日)
JCB 無料 1.2% MyJCB
VISA MUFGカードWEBサービス
楽天カード券面画像楽天カード
※キャンペーン期間中に楽天カードに新規入会され、キャンペーンのエントリーの上、1回以上利用すると、もれなく8,000円相当の楽天スーパーポイントプレゼント!
JCB永年無料 1.0% e-NAVI
Yahoo! JAPANカード券面画像 Yahoo! JAPANカード
※入会&利用でもれなく7,000Tポイントプレゼント!
JCB、VISA、MasterCard 永年無料 1.0% カード会員サービスメニュー
マツダm's PLUSカードセゾン券面画像 マツダm's PLUSカードセゾン JCB、MasterCard 永久無料 1.0% Netアンサー
>セブンカード・プラス券面画像 セブンカード・プラス JCB 初年度無料
前年度のクレジットショッピング5万円以上で次年度も無料
※5万円未満の場合1,000円
0.5% MyJCB
VISA セブンカードWEBサービス
NTTグループカード券面画像 NTTグループカード MasterCard 無料 0.5% Mylink
JMBローソンPontaカードVisa券面画像JMBローソンPontaカードVisa
Netアンサーから「乗って使ってもれなくJALグッズプレゼント」キャンペーンにエントリーの上、JALグループ便に搭乗、及び、5万円以上のクレジット利用で、もれなく「クラスJ-eクーポン2区間分」プレゼント!
VISA永年無料 0.5% Netアンサー
りそなカード《セゾン》スタンダード券面画像 りそなカード《セゾン》スタンダード Visa、MasterCard 永年無料 0.5% Netアンサー
京急プレミアポイントシルバー券面画像 京急プレミアポイントシルバー Visa、MasterCard 永久無料 0.5% アットユーネット
JQ CARDセゾン券面画像 JQ CARDセゾン JCB、VISA、MasterCard 1,250円
※初年度無料
※年1回の利用で翌年も無料
0.5% Netアンサー
MUFGカード ゴールド券面画像 MUFGカード ゴールド JCB 1,905円 0.5% MUFGカードWEBサービス
KCカード券面画像 KCカード JCB 2,000円
※(1)オンラインサービス「KCCard online」に登録し、メルマガ配信登録、(2)カードショッピング利用金額合計が20万円以上、のいずれかを満たせば年会費無料
0.5%~ MyJCB
ファミマTカード券面画像 ファミマTカード JCB 無料 0.5% 会員専用ネットサービス
P-oneカード G券面画像P-oneカード GJCB、VISA3,000円 0.3% ネットカウンター
ライフカード<年会費無料>券面画像 ライフカード<年会費無料> JCB、Visa、MasterCard 永久無料 0.5%~3.3%(※2) LIFE-Web Desk
漢方スタイルクラブカード券面画像 漢方スタイルクラブカード JCB、VISA 1,500円
※初年度無料
0.25% インターコムクラブ
リクルートカードプラス券面画像 リクルートカードプラス
※新規発行受付終了
※新規入会&初回利用&携帯電話料金(※1)決済で最大10,000円分相当ポイントプレゼント!
JCB 2,000円 2.0% MyJCB
SoftBankカード券面画像 SoftBankカード
※新規発行受付終了
※2014年12月31日までにJCBブランドを選択して入会された方の中から毎月抽選で100名様にJCBギフトカード1,000円分プレゼント!
JCB、VISA、MasterCard 永久無料 1.0% Netアンサー
auじぶんcardセゾン券面画像 auじぶんcardセゾン
※新規会員募集終了
カード受取後、発行月を含む4ヶ月以内に口座振替先をじぶん銀行に設定すると、3,000円相当のじぶんポイントプレゼント!
JCB、VISA、MasterCard 永久無料 1.0% Netアンサー

(※1)ここでいう「携帯電話料金」とは、NTTドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobile(旧イー・モバイル)、Y!mobile(旧ウィルコム)、のこと。

(※2)ただし、ライフカードを「nanacoクレジットチャージ」に利用した時のさんくすポイントの付与率は、通常の半分(1,000円につき0.5ポイント)になり、「お誕生月ポイント」「ステージポイント」「新規入会キャンペーンポイント」のボーナスポイントの付与対象外ともなりますので、実際の還元率は0.25%になります。

nanacoによる税金払いのメリット・デメリット

nanacoによる税金払いのメリットは、税金のクレジットカード払いに決済手数料がかからないことです。「納税額×クレジットカードの還元率」の分だけ、まるまる得します。還元率の高いリクルートカードプラスや漢方スタイルクラブカードを使えば、約2%の税金の実質的な還付が可能です。

デメリットは、セブンイレブンでのnanacoの支払いにはnanacoカード・nanacoモバイル含めて最大5つのnanacoしか使えないことです。但し、このデメリットも、WAON/JMB WAONを使った税金の支払い方法が最大5万円であることを考えたらメリットといえるかもしれませんが。

nanacoのチャージ上限額は(センター預かり分を含めて)10万円ですので、10万円×5=50万円までの税金しか支払えません。但し、「nanaco+現金」併用払いは可能ですので、nanacoチャージ金額分は得することができます。一度に50万円以上の住民税や所得税、消費税をお支払いになる高額納税者は多くないと思われますのでそう問題はないと思われますが。

また、公式的には1枚のクレジットカードnanacoカード1枚nanacoモバイル1台にしかチャージできません。1枚目のnanacoカードに登録済みのクレジットカードを同時に2枚目のnanacoカードに登録しようとするとエラーとなります。1枚のクレジットカードでは合計20万円までしかチャージできないということです。

但し、これは、1枚のクレジットカードを同時に複数のnanacoカード、nanacoモバイルに登録できないということですので、こちらで紹介している裏技を用いれば、還元率の高いP-one Wiz楽天カードでnanacoカード5枚にチャージすることも可能です。

以上の裏技は最大の還元率を引き出せる代わりに少し手間がかかりますので、面倒と感じる方は、「nanacoクレジットチャージ」でポイントが付くクレジットカードを複数枚用意して、それぞれnanacoカードと紐付けておくといいでしょう。管理人の運用方法はこうです。nanacoモバイル(おサイフケータイ)にはメインカードのP-one Wizを紐付け、nanacoカード[1]は楽天カード(JCB)、nanacoカード[2]はYahoo! JAPANカード(JCB)、nanacoカード[3]はリクルートカード(VISA)、nanacoカード[4]はPontaポイントカード兼用のJMBローソンPontaカードVisaをそれぞれ紐付けています。nanacoで払える分だけnanacoで払い、後は現金で払っています。なお、還元率の高いリクルートカードは異ブランドであれば2枚持ちも可能ですよ。

総額100万円程度の税金を、P-one Wiz、楽天カード、Yahoo! JAPANカードでクレジットチャージしたnanacoで払えば、それだけで2万円くらいキャッシュバックされます。充分お得です。

この方法、雑誌のクレジットカード特集などでは取り上げられていますが、まだ多くの方がご存知ありません。是非回りにいる方に教えてあげてください。

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